アラサー喪女がクズ男を愛してしまった話

喪女がクズ男と付き合うとこうなるという一例

ロストバージン part1

その日、クズ男の仕事終わる時間に新宿で待ち合わせをした。

前回電話で

 

「次会ったときキスしよう」

 

と言われていたので、そのまま連れ込まれることも覚悟して会いにいきました。

不信感もあったけど、当時の私はとにかく28歳処女という肩書きを捨てたくてたまらなかった。

処女卒業サポートというネットの怪しいサービスに申し込もうか…くらいまで思いつめてたので、顔好みならクズでもヤリチンでもいい思い出になるのでは!?と思った結果だった。

19時ごろクズ男から

 

「仕事終わったよ。もじょ子とのキスが楽しみすぎて仕事手につかなかったよ…」

「会ったらすぐ抱きしめちゃうからね?」

 

とラインが届く。

いよいよ来た…と一応全身の脱毛をし、新品の下着をつけて新宿に向かいました。

私たちは南口で待ち合わせした。

改札に行くとクズ男がスーツで立っていて、ああやっぱりカッコいいと思いました。

出会い頭抱きしめる宣言をされてたので多少ビクビクしつつも挨拶。

 

「こんばんは〜」

「なんかドキドキするね♡」

 

と言いつつ、クズ男は抱きしめてこなかったのであった。

早速公約破りをされて、やべーいつキスされるんだろう…むしろなかったことになってるのか!?とドキドキしつつ、とりあえず東口移動し連れられるままゲームセンターに。

クズ男の特技はクレーンゲームだったのです。

ゲーセンで、私の好きなキャラクターのぬいぐるみを2つ取ってくれました。

特技という割にはめちゃめちゃお金使ってた気がするけど見なかったことにしました。

 

そのあと、ご飯食べるために歌舞伎町のやきとりセンターへ。

そこでお酒を飲みつつ、舞台の話やらなんやらわりと健全な話で盛り上がったが、数時間も飲んでるとだんだん酔っ払ってくる。

私はお酒が強い方ではないんですが、キスする宣言に緊張してたので勧められるまま許容量を軽く超える量を飲んでしまっていた。

いい感じに酔っ払った私に向かってクズ男は声を潜めて

 

「ねえ、今日お泊りしない??」

 

キターーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!

と内心思いました。

やはり連れ込みを狙って飲ませていたようでした(笑)

私は本当にすぐ酔っ払ってしまうんですが、酔っても頭ははっきりしています。

なので、酔って開放的になった風の演技をしつつ「えーどこで泊まるのー???」ときいた

 

「近くに安いホテルがあって…」

 

えっ、宿泊4〜5000円とかのボロいラブホなの!?

ロストバージンだしそれはちょっと…と思い、酔ったお芝居のまま

「バリアン(※高級ラブホ)がいいな〜♡」

と言ったのであった(笑)

 

「うん、わかった。じゃあ向かおうか」

 

と、クズ男は気前よくバリアンを承諾。

ヤル気モードになったようです。

即座にお会計を済まし(全額出してくれた)バリアンに向かって歩き始めたのでした。

安いラブホで甘んじなくて本当によかったが、私とのセックスはその辺(ボロラブホ)のグレードが妥当だったのかなと今となっては思うのであった。

 

 

 

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